西日本電信電話とNTTスマートコネクトのNTT西日本グループ2社が、自治体・企業向けにマイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を利用した、テキスト生成AIサービスの提供を開始しました。
西日本電信電話とNTTスマートコネクトは、今年5月、日本マイクロソフトと協業し、「スマート自治体」を実現するDXサービスの提供と、自治体業務のBPO支援を行うと発表。今回その一環として、マイクロソフトのクラウド上で利用可能なAIソリューションであるAzure OpenAI Serviceを利用した3つのテキスト生成AIサービスの提供開始となったようです。
3つのテキスト生成AIサービス
発表によると「活用コンサルティングサービス」では、NTT西日本が運営する共創空間「LINKSPARK」で得た知見を生かした課題設定の整理やテキスト生成AIの活用シーンの創出、事例調査、実証実験、リテラシー教育を通した人材育成、ガイドライン作成などのコンサルティングサービスが提供されます。
テキスト生成AIを導入後も、顧客と共にワークショップなどを通したテキスト生成AIの活用促進方法の検討や事例の展開も実施予定だそうです。
また「個別環境構築支援サービス」は、NTT西日本が顧客独自のテキスト生成AI基盤の構築や顧客が既に利用しているシステムとの連携、チャット画面などのサービス操作画面の作成を行うもの。特定業務に特化した利用や顧客の利用データが外部利用されないAzure OpenAI Serviceの活用など、顧客の要望に応じた環境を構築してくれるようです。
そして「テキスト生成AIサービス」では、NTTスマートコネクトがAzure OpenAI Serviceを用いたビジネス向けAIチャットサービスを提供。同サービスには、活用方法や生成AIの出力条件の設定などが難しいという利用者に対して活用を促進させるテンプレート機能も用意されており、テンプレートを用いたチャットや優良なテンプレートを共有することができるとのこと。さらに、テンプレートやアカウント、ログの管理、使用量の上限設定、チャット履歴の保存など、ビジネス利用に必要な管理機能を搭載しているようです。
各サービスの提供料金は、活用コンサルティングサービスが1件あたり100万円から。個別環境構築支援サービスは、個別の見積もり。テキスト生成AIサービスは、1ユーザーあたり月額税込990円から、1契約あたり月額税込3万3,000円。初期料金が1契約につき税込7万5,900円となっています。
西日本電信電話とNTTスマートコネクトは今後、山口県が設置・運営するやまぐちDX推進拠点「Y-BASE」において、行政分野における生成AIの利用に向けた実証を8月下旬に開始。県や市町などの自治体業務での生成AIの活用事例を実証の中で抽出するなど、生成AIの行政分野での実装に向けて、セキュリティ機能の強化や活用方法・事例の拡大に取り組むそうです。
生成AIの中でも特にテキスト生成AIは、ユーザとの自然な対話による情報の伝達を行うことができ、顧客からの問い合わせ対応やさまざまな情報の収集・分析などへの活用ができることから、自治体・企業の人材不足への対応や労働生産性の向上が期待されています。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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