学研グループ傘下の「メディカル・ケア・サービス」(以下、MCS)の中国拠点である美邸養老服務は、同国のロボット開発・販売企業であるUBTECH ROBOTICS CORP LTD(以下、UBTECH)との合弁会社である优邸健康科技の設立を発表しました。世界トップの介護サービスを目指すとのこと。
MCSは、1999年に埼玉県で設立された介護サービス企業。2017年にグループホーム運営居室数4,976室で日本一となり、その後2018年に学研ホールディングスの傘下へ入っています。
現場の生産性向上と介護ケアの品質向上のために、ICTやAIの活用を積極的に推進しており、介護記録システムの導入やデータに基づいたケアの実施、AIロボットの導入などを通して、効果的・専門的かつ効率的な介護サービスを目指している企業です。
同社は中国にも進出しており、2014年に現地で介護施設の運営を開始。日本式のケアを広めつつ、2023年時点では介護施設運営、コンサルティング、教育・育成という3つの事業を展開し、南通市、広州市、天津市などで7つの施設を展開しています。その拠点が上海市の美邸養老服務です。
同社が今回連携したUBTECHは、中国・深センを拠点とするロボット開発・販売会社。二足歩行ロボットのAlphaやWALKER、企業向けの車輪付きロボットなどのプロダクトを揃えているほか、事業用だけでなく、スター・ウォーズのストームトルーパーやアイアンマンなどといったホビー系小型ロボットもラインナップしています。
今回、美邸養老服務とUBTECHの合弁会社として誕生したのが优邸健康科技。この合弁会社を通して両社はAIとロボット技術によりヘルスケア業界の強化に向けて協力し合い、世界トップの介護サービスを目指すとしています。
同時に、グローバルレベルでの介護の質向上、地域と在宅介護のアプリケーション向上などを推進し、業界をリードしつつスマート介護事業の新時代を創造するのが目的とのことです。
今後の具体的な展開については、优邸健康科技においてそれぞれが持つ強み・リソースなどを持ち寄り、認知症リスクの早期検査、継続的な見守り・予防、製品、サービスなどの分野で2社は協力。施設の管理システム、在宅サービスロボットの開発なども進め、施設利用者、介護スタッフの双方に向けたスマート介護事業の実現を目指していきます。
また、学研グループ側は、日本・中国での施設運営ノウハウを活かし、AIとロボット開発に対する知見の提供やサポートなどを実施。UBTECHが持つ高度なAI・ロボット開発スキルと合わせ、スマート介護運営支援システムを使った新たなソリューションを構築していくとしています。
このプロジェクトは、山東省の泰山病院などですでにスタートしており、UBTECの会長兼CEOである周建氏は「MCSは先進的な介護サービス基準と完全な運営管理経験を持っている。MCSとの提携で世界一のスマート介護ソリューションを創造する認知症ケアの世界的に有名なリーダーとして介護サービス領域にスマートロボットを推進する」と期待を寄せています。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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