AI議事録というシステムツールの認知が徐々に広がり、日本の会議システムの在り方に革命が起ころうとしています。
面倒な会議の議事録・文字起こしといった誰かがやらねばならい昔ながらの文化も、現在ではAIが自動で生成してくれる時代となりました。テレワークやリモートワーク中心の業務だと人件費が膨れ上がって見落としがちになってます。
文字起こしツールというのは、古くからある程度研究されてはいましたがAI技術を取り入れることにより制度が飛躍的に向上。今回紹介していくAI議事録は会議中にあなたや参加者が発した言葉や意図を判定し、会話の流れに沿った文字起こしをしてくれるツールです。
これからの時代は書記に代わる新たな戦力として、AI議事録ツールがあなたの会社の業務効率化を強烈に押し進め、エビデンスの明文化をしてくれるでしょう。
こちらの記事では、おすすめのAI議事録生成ツールの価格帯と機能。それぞれのメリットデメリットについて解説をしていきます。
AI議事録生成ツールの特徴
AI議事録ツールでは主に下記の様な機能があります。
- 会議音声の自動文字起こし
- AIを活用した界隈との解釈による同音異義語の差別化
- 文字起こししたテキストの他言語化
- スケジュールツールによる管理
- 各会議用テンプレートの作成と配布
基本的には会議周りを充実・サポートさせることに特化したツールであり、シンプルで取り扱いやすく設計されています。
まず、根幹の機能として会議の進行をそのままにリアルタイムでの文字起こしが可能です。この時にツールによっては業種を選ぶことができ、言葉の精度をより綿密にトレースし最適な単語を書き起こすことができます。
さらに必要があれば翻訳機能をあらかじめ設定しておき、書き起こしと同時にリアルタイムでの翻訳も可能です。翻訳はツールの対応は場によりますが、グローバルスタンダードを求められる現代においては多言語化はツール選びの一つの重要項目と捉えていいでしょう。
多種多様な会議中の膨大な情報を翻訳するのは大変な手間でしたが、これなら設定一つで生成できます。
日付指定ある会話をツール側で自動ピックアップ、期限付きタスクとして保存も可能です。
従来の文字起こしだけのツールではこういったことも難しかったですが、AIの判定によりこういったことが可能になりました。
また、議事録に対して通常使われるようなテンプレートをそれぞれ取り揃えており、各々そのカスタマイズも可能です。
使いやすいAI議事録ツール5選
AI GIJIROKU(株式会社オルツ)
ログインするだけですぐ使える手軽さが売りで、更に連携機能として幅広いビデオチャットツールに対応しており、特に国内で『ZOOM』との連携取得は初となります。
議事録の取得に際し業種を設定することで、各業界の専門用語を幅広くカバーしより精度の高い翻訳、なんと36カ国語の翻訳が可能です。
スタンダードプランでは月額1500円と安価から対応しており、10時間分の記録が可能です。
業界では一番リーズナブルなプランで、ビジネスプランも月額29800円~と導入が非常にしやすいのが特徴。ビジネスプランでは月間100時間分の記録が可能です。
また、必要に応じて拡張を備えたプランを用意しており、別途料金設定をすれば大型の会議数回などにも耐えられるようプランを組んでもらうこともできます。
月額料金 | 用途 | |
フリープラン | 無料 | 招待されたミーティングへの参加、既存の議事録の閲覧 |
スタンダード | 1500円(税込) | 個人用、基本的なサービスはすべて使用可能 |
ビジネス | 29800円(10名分)(税込) | チームでの利用で企業向け。月額1000円/人で追加可能 |
エンタープライズ | 事業規模に応じて拡張可能 | 本格的なビジネス利用向け。 |
さらに2021年6月10日、iOS及びAndroidOS両スマートフォンへの完全対応が発表されました。
アプリのインストールが無くてもスマートフォンからhttps://gijiroku.ai にアクセスするだけで利用可能になります。
この措置により、緊急の会議やいつもとは別の端末での臨時措置などより一層利用幅が増えていくこととなります。
オルツ社は、郵便ギフトや、ジークス、CTCシステムマネジメントなどとの「AI GIJIROKU」のパートナーシップ締結や、自治体GIJIROKU、医療分野を強化した音声認識医療GIJIROKUや、保険GIJIROKU、化学GIJIROKU、国会GIJIROKU、コロナ対策GIJIROKU、AIコールセンター、AI翻訳などなど、サービス拡充のスピードが速いので期待値が高いですね。
COTOHA Meeting Assist(NTTコミュニケーションズ株式会社)
WEB会議やウェビナーなどのオンライン上の発言も記録できます。
初期費用は無料で月額55,000円(税込)~、50時間まで。
PCでもスマートフォンでもご利用可能です。
また「いつまでに○○を提出する」などといったワードをピックアップし、宿題にはラベルを付けてくれる機能もあります。
音声を聞き直したり文章を編集したりするのも簡単。
もちろん自動翻訳機能も搭載しているので多言語コミュニケーションも可能です。
スマート書記(エペックベース株式会社)
リモート会議の収録が簡単でExcel・Word・テキストにそのままダウンロードすることもできます。
社内のセキュリティに関しても万全です。
利用開始時に連携している各社で説明会を独自に開く必要はありません。
最初のユーザー向け説明会をサポート料金無しで対応してくれます。
200時間/月で12万円。ご利用人数に制限はありません。
14日間無料トライアルのサービスもあります。
YouWire(株式会社ギークフィード)
YouWire Officeという会社内の電話を録音するシステムと、YouWire Meetingという対面会議を録音し議事録を作成してくれるサービスをスタートしました。
これがあれば出先でも取引先との電話の会話を再生することができます。
会議中に同時にメモを取ったところは後々タグ付けされて議事録に反映されます。
その他にも会議の位置情報や自動アップロードなどの機能があってこれらはそれぞれ個別での提供も可能です。
録音容量は標準約5300時間分。
録音の改ざんや漏洩、不正アクセスなどのセキュリティ対応も充実しています。
初期費用50,000円で月額費用は32,200円です。
VMeeting(Hmcomm株式会社)
VMeetingはテレワークと会議の効率化を目指して「ZMEETING」というサービスを開始しました。
WEB会議でシステムとは別のウィンドウで起動するためどのWEB会議システムでも利用できます。
ZMEETING単体で起動したら対面会議の議事録も作成可能です。
この議事録サービスにしかない新たな機能として「会議の雰囲気を数値で表示」という機能と「会議NGワードを検知」という機能があります。
各サービスの価格は以下の通りです。
Small | Medium | Large | |
月額 | 3278円/4950円 | 8250円/12375円 | 13200円/19800円 |
最大会議参加人数 | 15(ライセンス) | 15 | 15 |
音声認識時間/月 | 10時間 | 30時間 | 50時間 |
多言語翻訳(日本語/英語/中国語/韓国語)月額 | - | +9460円/+14300円 | +15730円/+23650円 |
AI議事録ツールを選ぶ際のポイント
AI議事録ツールを選ぶ際のポイントです。
- 文字起こしの精度
- AIの学習効率と精度
- 料金の内容と保存数
- 対応デバイスの数
- 扱いやすさ
1つずつ解説していきます。
文字起こしの精度
まず最も大切なのは、文字起こしの精度です。
AI議事録ツールは基本的に学習を繰り返し精度を向上させていくものです。
各議事録では無料プランも登録されており、ある程度使い勝手を確認しておくことで使用用途に合ったツールを発見できるでしょう。
AIの学習効率と精度
AIを使った文字起こしでは『学習』という工程を経て、より最適化された文字起こしを行います。
この学習の精度や進捗によって、ハッキリと使いやすいのかはたまた使いにくいのかといったことが出てきますので、導入の際は無料プランなどである程度どの様なソフトになっているのかの確認が必要です。
料金の内容と保存数
プランごとの違い、登録人数によって違いがあるか、月額で従量制なのかなどなど。
料金プランは会社によって千差万別で、上下幅も大きく見えます。
会社としては導入の際に、本当に一番大きなプランで加入の必要でがあるかなどを精査せねば余計な経費が出て行ってしまいます。
自社の運用サイズに合った料金プランを選びましょう。
また、作成した議事録は出力する可能性があるため、落としやすいダウンロード形式かなども手元のオペレーションでは重要な項目になります。
対応デバイスの数
議事録作成時に、毎回同じデバイスを所持しているとは限りません。
場合によってはモバイルしか機器がない場合があり、ツール側がモバイルやタブレットに対応しているかなどを考慮する必要があります。
また、デバイスに応じてマイクの拾い方がどうなるかなども確認事項の一つです。
外部マイクが必要な場合には紐づけて持ち歩かなければならない為、導入の際に確認しておきましょう。
まず、手軽に扱えることが第一ですので、現在の環境的に要望を満たしているかどうかを確認する必要があります。
仕様に際しての注意点・デメリット
多くの音声文字起こしツールと同様、AIを組み入れた議事録ツールと言えど、参加者による校閲は必要です。
例えば、音声が上手く聞き取れなければ意味不明な文字列が形成されてしまいますし、発音が近しい単語に置き換わってしまう可能性もあります。
途中で雑音などが入った場合も周辺の音声が丸々カットされてしまったり、全く意図していない文章として認識されてしまう可能性があります。
また「てん」や「まる」なども『句読点』なのかどうかといった事がツールによって判定が違う為表現方法が変わってきます。
そこで、文字起こしされたテキストを人の手て修正してやる必要が出てくるのです。
ツールは日々ものすごいスピードで進化をしていますが、議事録の正確性やエビデンスを担保する為にも人の手は欠かせません。
ツールを上手く使い、より生産を効率化していけるように心がけましょう。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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