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電話自動応答サービスを手がけているIVRy(アイブリー)は、OpenAIが提供している「ChatGPT」を電話で利用できる「電話GPT」を開発。無料体験できるデモ版を公開しました。

IVRyは、クラウド型の電話自動応答サービス「IVRy」を提供している会社。同サービスは、電話応答の分岐が自由に設定可能で、AI自動応答やSMSへの返信、電話転送、AI文字起こしなどの多彩な機能が支持され、東横イン、ロイヤルホストといった企業をはじめ、宿泊、外食、医療機関、ECなど多種多様な業界で導入されています。

リリースされたのは2020年11月と、まだ日が浅いサービスですが、2年半後には累計アカウント数が5,000を突破。リソース不足の対策やDX推進の一環として全国で幅広く利用されており、この事業の延長線上にあるサービスとして同社が手掛けたのが、ChatGPTとの連携です。

ChatGPTは、アメリカの人口知能研究所OpenAIが開発したAIチャットボット。2022年11月に公開され、世界中で話題を呼びました。特徴は、その高い自然言語処理能力です。人間が普段の会話で使っている言葉に近い言語で対話できる能力に人々は驚愕し、多くのメディアもChatGPTの優れた性能について取り上げました。

また、対話だけでなく、リクエストに応じてプログラムのソースコードや歌の歌詞、小説のストーリーなども作って返してくれるという高い機能を持っています。リリースされてわずか2ヵ月後にユーザー数が1億を突破したことでも注目度の高さが分かりますが、このChatGPTを電話でも使えるようにしたのが今回の“電話GPT”です。

電話GPTは、固定電話やスマホから指定の番号に電話をかけて質問するとChatGPTからの回答が得られるというもの。アプリのダウンロードや特別な設定などは不要で、ユーザーは通話料のみの負担で気軽に電話GPTの機能を利用できます。

電話GPTのデモ版を体験

試しに架電して、「電話GPTの特徴を教えてください」と質問すると以下のような答えが返ってきました。

「電話GPTは音声対話システムの一種で、人工知能を利用して音声認識、自然言語理解、応答生成の処理を行います。電話による問い合わせに対して自動応答が可能で、人の手を介さずに問い合わせ対応を行うことができます。またAIが集めたデータをもとに自己学習し、会話の精度が高まっていくという特徴もあります」。

以上が電話GPTからの回答原文。他にもいくつかの質問を投げかけてみましたが、いずれも内容は過不足なく、文脈も整然としていて申し分のないものです。従来のAIチャットと比較するとその差は歴然で、人間のオペレーターと対話しているような感覚だといっても過言ではないでしょう。

今回は、デモ版としての特別公開で試験的なものですが、今後は同社が保有しているIVRy利用者の独自データを活用し、大規模言語モデルとの組み合わせを行うことで、さらに有用なサービスの実現を目指していくとしています。

また、同社の代表取締役・奥西亮賀氏は「電話は旧時代的な手法として見られることも多いですが、人々の生活の中に当たり前にあるもの。今後も当社は電話及び音声コミュニケーションの可能性を模索し、誰もが簡単に活用できるDXを実現してまいります」とコメント。“電話DX”を推進していく姿勢を表明しています。

2023年3月14日には、OpenAIがChatGPTの基盤となる新たな言語モデル「GPT4」を発表。さらに精度を上げ、画像を絡めた質問も可能になりました。電話GPTもこうした進化に合わせ、どのように成長していくのか、期待が高まります。

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投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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