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パーソルグループのパーソルイノベーションが展開するリスキリング支援サービス「学びのコーチ」が、リスキリングに関する2023年9月調査を発表しました。今回の発表では、中小/スタートアップでリスキリング施策を実施した企業が前回の28.0%から40.5%と大幅に増加しています。

調査発表によると、調査対象の企業では約半数にあたる49.1%がリスキリング施策を実施。これは前回の6月調査の41.6%から7.5ポイントの増加で、3月調査が39.1%だったことから考えると、その動きは加速しており、今後はさらに増加していくと思われます。

リスキリングレポート~リスキリングの最新実施状況と各社の課題感~2023年9月版より

リスキリング施策について、企業規模別の回答を見ると、大企業に勤めている人は前回64.1%から今回は64.3%と、そこまで大きな変化はなかったものの、中小/スタートアップ企業に勤めている人は、前回の28.0%から40.5%と大幅に増加していることから、大企業で実施されている動向を受けて、中小やスタートアップでも踏み切っているところが増えていることが伺えます。

リスキリングレポート~リスキリングの最新実施状況と各社の課題感~2023年9月版より

所属している企業で取り組んでいるリスキリング施策においては、1位は「データ活用(35.6%)」、2位は「AI活用(ChatGPT等)(34.7%)」、3位は「業務プロセス設計(31.5%)」。1位は前回と同様に「データ活用」ですが、「AI活用(ChatGPT等)」が前回の4位(30.3%)からジャンプアップ。全体的に業務としてAIを導入、または導入を検討している企業が増えたいることがわかります。

また企業で取り組んでいるリスキリング施策において、どのように評価されているかとの質問には、「大きな成果が出たと感じている」との回答が、前回の18.2%から28.7%と向上。「成果を実感できた」との回答も前回から延びており、リスキリングの取り組みに成果を感じている企業が全体の80.8%までに増加しています。

リスキリングレポート~リスキリングの最新実施状況と各社の課題感~2023年9月版より

リスキリング施策において重視することは何かとの質問には、1位は「従業員リスキリング目的の明確化(28.7%)」、2位は「従業員リスキリングにおける習得スキルの設定(27.8%)」3位は「リスキリング後の従業員自身の業務における企画・実行(26.8%)」といった結果となり、現状では具体的に明確なスキルで新たな業務に生かされているかが評価になっているようです。

またリスキリングを推進する上での課題については、「施策の企画リソース(体制)が足りない(23.1%)」「施策の運用リソース(体制)が足りない(21.0%)」「習得すべきスキルを明確にできない(19.9%)」「スキル習得に適したカリキュラムが用意できない(19.9%)」といった声が上位に並び、求めているのは明確なスキルであるにも関わらず、具体的にスキルを明確にできなかったり、そもそものリソースが足りずに実施がうまくできていない現状があるようです。

リスキリングレポート~リスキリングの最新実施状況と各社の課題感~2023年9月版より

リスキリングを企業側が後押ししてくれることは、従業員にとっては働きやすさにつながり、企業にとっても全体のスキルの底上げになるため、非常に有効ですが、現状としてはまだ走り出したばかりか、もしくはなかなか実施するに至っていないところがまだまだ多そうです。これをチャンスだと思い、会社とは関係なく個人でリスキリングへと踏み出す人も増えていますが、企業としてはより明確に欲しいスキルへと直結できるように、会社としてバックアップできる体制を整えていくことが重要なのかもしれません。

参考「リスキリングレポート~リスキリングの最新実施状況と各社の課題感~2023年9月版」
https://www.manabicoach.jp/useful/202309report

https://358113com.sakura.ne.jp/business/about-reskilling/

投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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