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企業が事業規模を拡大したい時、他社の事業内容をそのまま買収して大規模変革を狙う方法としてM&Aという手段があります。M&Aは、企業・事業の合併や買収の総称で M&AのMは「Mergers」 、Aは「Acquisitions」の略で、「合併と買収」という意味となり、ビジネスの売買、複数のビジネスを一つに統合するために昨今盛んになってきました。

買い手のメリットは大規模な投資による急速な事業拡大の実現・事業内容や顧客基盤の承継などが挙げられ、売り手のメリットとしては大手との統合による知名度アップや倒産危機防止など様々です。

最近でも話題となったのが、ビザスクが112億円で企業買収(小が大を買収)、エイベックスの大株主として(ホワイトナイト)サイバーエージェントが名乗りをあげたのもびっくりしましたね。先日も米グーグルが日本の金融事業の足掛かりとして送金・決済アプリを展開する新興の資金移動業者「pring(プリン)」(東京)を買収したり、2021年7月27日にIPO(新規上場)した株式会社サーキュレーションもプロ人材特化する形でDXを皮切りにした事業承継で収益を伸ばしていて、注目を浴びてます。かつては、村上世彰さんやが物言う株主として、堀江貴文さんがTV局買収など話題になりましたが、M&Aは、メディアでもよく見るようになり、より身近になってきました。

Googleの予測変換でも m&aとは わかりやすく、m&a案件 少額、m&a案件、m&aとは ビジネス、m&a 補助金などと表示されており関心も高まっていることが伺えます。

近年M&Aの件数は増加傾向にあり、それに伴ってM&Aのマッチングプラットフォームも出てきています。
M&Aには有効的買収もあれば時には敵対的買収になることもあります。社風が変わってしまったり、利益分配に関する理解の相違を生む可能性があるからです。

だからこそ、最適な企業同士のマッチングができるように買収したい側と売りたい側が企業登録した大きなプラットフォームが近年増加しています。

今回はM&A仲介会社の業種ごとに区分いたしました。

業界別M&A

M&Aの仲介会社にはどのようなものがあるのでしょうか。

まずはコンサルティング会社のM&A仲介会社です。

M&Aキャピタルパートナーズ、GCA、タナベ経営など大手コンサルティング会社が挙げられます。

次に総合M&A仲介会社です。

様々な業種の会社とのマッチングが可能です。

全国の銀行や信用金庫などと提携した大規模なネットワークを持つ仲介会社がここに当てはまります。

M&A総合研究所、日本M&Aセンター、blue partners、TRANBI、MAパートナーズ、M&Aマーケットなどが挙げられます。

それから買収希望の会社と売り出したい会社がネット上で条件を登録してマッチングする会社を見つけるという手軽なサービスもたくさんあります。

M&Acloud、MAfolova、giftmapなどが一例です。

最後に各業界に特化した専門の仲介会社もあります。

業界特化型には建設特化・不動産特化・介護特化・宿泊施設特化・飲食特化・海外特化・地域特化など様々です。

なぜ業界が別れているのか

M&A仲介会社には業界特化型と非特化型の2種類があります。

業界特化型のメリットはその業界に精通しているため、その業界で最大の利益が出るような企業を紹介してもらえるところです。

一方で非特化型の総合M&A仲介会社のメリットは様々な選択肢を提示してもらえることです。

自社の事業展開している業種のみならず、M&Aのプロからみたコンサルティングで新たな業種とのマッチングなど、新規事業開拓を狙いたい場合、総合仲介会社がおすすめです。

M&Aカオスマップ

代表的なM&A仲介会社24選

上記のカオスマップにあるように、日本ではM&A仲介会社が増えてきています。

今回は代表的なM&A仲介会社を24社抜粋してみました。

歴史、設立年、資本金額、総合型or専門型などの観点から24社を比較します。

会社の規模感やサポート内容が自社の目的にマッチしているのはどの会社かぜひ検討してみてください。

インクグロウ incgrow

マネジメント・バイアウトにより2011年に株式会社C&I Holdingsから独立しました。
※マネジメント・バイアウト(MEBO):経営陣が株主から自社株式を譲り受けたり、事業譲渡することによってオーナーが変わることを言う。
『中小企業を元気にしたい』と中小企業に特化した仲介会社です。
地域の金融機関と提携して中堅中小企業への成長支援を行っています。
売り手側も買い手側も満足行くM&Aの提案をする仲介型。
2020年M&A成約件数累計100件突破。
後継経営者育成セミナーなどのサービスも行っています。

1990年設立
資本金5,100万円
総合型
完全成功報酬型
仲介型

インターリンク

SES専門型のM&A仲介会社です。
『働くひとの幸せ創造カンパニー』を経営理念として掲げています。
漠然とアイディアは有るけど何から始めたらよいかわからないという方にオススメ。
アイディアを事業・サービス・プロダクトに結びつけてくれます。
エンゲージメント広告に長けた会社の1つでCPAやコンバージョンの相談ならインターリンクにおまかせ。

1995年設立
資本金1,000万円
専門型
着手金+成功報酬型

インテグループ

中堅中小企業のM&A支援に特化した総合型仲介会社。
売却価格で言うと、数千万円~100億円の規模です。
幅広い業界にたくさんのパイプを持っていて成約実績も公式ページで多数ご覧いただけます。
また、インテグループはどこの企業にも属していない独立性を持っているため完全に中立の立場から見て、会社を紹介してもらうことができます。
他社に比べても比較的早いスピード感で成約が進んでいきます。
約3~6ヶ月が目安。

2007年設立
資本金1億円
総合型
完全成功報酬型

ABNアドバイザーズ

中小企業のM&Aを支援する銀行系のアドバイザリー会社。
あおぞら銀行グループのグループ会社であるM&A仲介会社です。
金融的なアドバイスが欲しい方におすすめです。
地域に根ざした事業維持・事業発展の方法を提案し、地域活性化に貢献します。

2017年設立
資本金2億円
地域密着型、専門型
着手金+月額報酬+成功報酬型
アドバイザリー型

M&Aキャピタルパートナーズ

株式譲渡対価にのみ一定の料率を掛け合わせる株価レーマン方式を採用。
株価レーマン方式とは、レーマン方式が5億円以下が手数料5%で100億円を超えると手数料が1%になるという多くのm&A仲介会社が採用している方式のこと。
それに対して株価レーマン方式というのは移動する株価価額に対して変動してくる計算方法です。
したがって、会社によって支払う金額が変わってきます。
事業承継を検討中の方はもちろん、案件相談、協業のご相談も受け付けています。オンラインマッチングサービスやファインディングサービス(案件開拓)のご提案などを行い、担当専任制です。

2005年設立
資本金27億円
中間報酬が成功報酬の10%、成功報酬が残りの90%

M&A総合研究所

AIを使ったマッチングサービスを採用。(M&A×TECH)
企業文化のマッチングと、シナジー効果の最大化を目指して、アルゴリズムを駆使して最も相性の良い会社を最速で提案します。
強みはスピード感。成約まで最短3ヶ月。年間の問い合わせは5000件以上。
信頼と実績のある総合M&A仲介会社です。

2018年設立
資本金4.11億円
総合型
成功報酬型

M&Aベストパートナーズ

事業承継のみならず、様々なM&Aをともに比較検討してアドバイスをもらえます。
業界特化型で、主に製造業、建設業、不動産業、ヘルスケア業
製造業の設備投資の決断のタイミングなどを相談するなら業界トップクラス。
建設業でも人材獲得の問題などを解決してくれます。
競合企業が増加する中、差別化を図るのか上手くM&Aを利用して生き残るのか。
医薬分業の時代にヘルスケア業界で問題視されている労務管理や処方元医療機関との関係性など様々なコンサルティングに対応しています。

2018年設立
資本金1,000万円
専門特化型
中間報酬が250万円or成功報酬の10%+成功報酬が残りの90%

エムレイス

レイスグループのグループ会社。
資本承継、事業承継、経営承継の3本柱でサポートします。
どれか1つが成り立たなければその後の経営は破綻してしまいます。
経営承継とは後継者や経営幹部・中堅幹部のスカウトなど。
PMIが大変充実しているといって良いでしょう。
社内システムの整備や労務管理、経理の管理などのPMIサポートはもちろん、大多数の会社の取締役とのパイプがあり、ヘッドハンティング能力に長けている会社です。
中核人材の獲得サポートまでM&A後のシナジーを最大化してくれます。

2014年設立
資本金5,000万円
総合型
中間報酬200万円+成功報酬

オンデック

中小企業M&Aのパイオニア、『人の想いと歴史』を重視した企業の成長の実現に注力したM&Aコンサルティングを行います。
『株主』『社員』『取引先』『経営者』のこの4つの立場に立って全員が納得のいくM&Aを実現します。
イグジット型のM&Aによる投資回収などでM&Aを行う仲介会社。
イグジット型M&Aとは創業者が株式を売却して投資を回収することです。
無料で簡易企業評価のサービスも行っています。

2005年設立
資本金1億円
総合型
申し込み手数料10万円+買収表明報酬10万円+基本合意の中間報酬が成功報酬の10%+成功報酬
仲介型

クラリスキャピタル

取引価格1億円以下の小規模も可能。
無料で個別相談会も実施しています。
JMAA日本M&Aアドバイザリー協会に所属している会社です。
専任契約型、例えばファイナンシャルアドバイザーを契約するとなると、専任契約を結んで仕事を勧めていくことになります。
そのためお客様の大事な個人情報が外部に漏れる心配が少なくて安心です。

2014年設立
資本金7,800万円
成功報酬のみで200万円~

経営承継支援

三井住友トラストグループから生まれたM&A専門会社です。
M&Aに関する無料で参加できるセミナーを頻繁に行っているので、その場で相談をすることも可能です。
後継者不足による廃業に追い込まれる会社を救うことを目的に企業支援を行っています。
M&A歴の長い専門家、税理士、公認会計士などが駐在。
売り手最低成功報酬500万円から対応可能です。

2015年設立
資本金4億8933万円
総合型
完全成功報酬型

KSG

ファイナンス支援が強みで、他の経営戦略支援も行っています。
ファイナンスサービス、M&Aアドバイザリー事業、無料企業価値診断も行っています。
金融機関と投資家に広いネットワークを持っているため、1億~5億の高額融資もスピード感を持って対応。資金繰りに困っている会社や新規事業立ち上げに融資が必要で何から始めたら良いか困っている会社におすすめです。
今後の経営向上が見込める場合には第三者割当増資やブリッジファイナンスの提案を行います。

2007年設立
資本金5,000万円
専門型
月額コンサルティング報酬+成功報酬型
アドバイザリー型

GCA

グローバルなアドバイザリーを実施。
全世界に25拠点持っており、グローバルなネットワーク力が強みです。
テクノロジー、インターネット、コンシューマー&リテール、メディア、ヘルスケア、ファイナンス、デジタルなどなどすべての職種に総合的に対応しています。

2004年設立
資本金13億9100万円
総合型
成功報酬型
アドバイザリー型

CBパートナーズ

医療・介護・調剤薬局専門のM&A仲介会社。
医療業界は診療価格の相場が決まっていない業界です。
また、薬事法の改定に伴って様々な制約が加わりました。
そういった問題に専門家がアドバイスを行います。

2016年設立
資本金500万円
専門型
中間報酬100万円+残りの成功報酬

ストライク

新日本監査法人の公認会計士であった荒井邦彦が設立。
後継者不在問題、事業の拡大、事業再生など、関わる人々に寄り添って話を聞きます。
無料相談サービスあり。
会計事務所・法律事務所・M&Aブティック・投資会社・地域金融機関の5つが連携してスピード感の有る成約を実現させます。
基本合意報酬10億円以下100万円、10億円~50億円の場合200万円、50億円超えの場合300万円。

1997年設立
資本金8億2374万円
成功報酬型

BDA Partners

アジアトップクラスのクロスボーダーに強いグローバルファイナンシャル・アドバイザー。アジアに関連するグローバル案件多数。
実績の85%以上がセウロスボーダーセルサイド。
アジア以外にも世界中の投資家とのパイプを持っており、資金調達に高い能力を持っています。
セルサイド案件で独立したアドバイザーの立場で助言。
世界中のクライアントに対して中立な立場でアドバイス。
北米、ヨーロッパ、アジアに9つの拠点を持つ。(ニューヨーク、ロンドン、ムンバイ、シンガポール、ホーチミン、香港、上海、ソウル、東京)

1996年設立
総合型

名南M&A(ナナミエムアンドエー)

東海地方の中堅中小企業に特化したM&A仲介会社です。
地域医療の医院承継にたくさんの成約実績があります。
友好的なM&Aの実現を目指し、地域活性化に尽力。
東海・近畿地方の金融機関に太いパイプあり。
ものづくりの業界にも特化。
グローバルな面でも中国・東南アジアへの拡大・撤退のお手伝いも。
税理士、司法書士、社労士、弁護士がスピード感を持って対応。

2014年設立
資本金2億6,900万円
専門型、地域密着型
着手金60万円~100万円+成功報酬

日本M&Aセンター

国内圧倒的な実績を持つ。
全国・地方銀行9割、信用金庫8割、969の会計事務所と提携。
4つの力でクライアントの希望を叶える。
1つ目が中小企業M&A支援30年の経験を生かした『会社の価値評価』。
2つ目がM&A成約実績累計6,500件超えで年間成約支援数914件の実績を持つ『圧倒的な課題分析力』。
3つ目は上記のように強いネットワークを持つ『つなぐ力』。
4つ目はPMIの専門家がサポートする『未来を創造する力』。

1991年設立
資本金37億8001万円
総合型
着手金+成功報酬

パラダイムシフト

IT業界に特化したM&A仲介会社。
IT業界は特に会社の価値が判断しにくいとしてM&Aは難しいと言われてきました。
パラダイムシフトは金融マン・コンサルタントがともにマーケットの最前線の情報を日々分析し、M&Aに臨みます。
IT×M&Aのパイオニア企業で自ら事業開発も行っています。

2011年設立
資本金1,000万円
専門型

FUNDBOOK

アドバイザリーとM&Aプラットフォームの運営の2本柱。
最短52日でM&Aを完結させた実績を持つ。最高峰のスピード感。

2017年設立
資本金20億円
総合型
成功報酬型

ブティックス

介護業界専門では最大級のM&A仲介会社。
全国3箇所で商談型展示会事業開催。
介護業界の買い手候補5,500社以上のネットワークを持ち、24時間365日WEB上でマッチングサービスも行っています。

2006年設立
資本金2億6126万円
専門型

プルータス・マネジメントアドバイザリー

ファイナンシャルアドバイザリーに特化したM&A仲介会社。
親会社はプルータス・コンサルティングで有価証券の設計などをメインにコンサルティングを行っています。
公認会計士を中心としたメンバーで構成されており、M&Aやストックオプションなどで高い評価を得ている仲介会社です。

2017年設立
アドバイザリー型

みつきコンサルティング

グループ会社に税理士法人や海外法人があり、そこと連携してクロスボーダー案件に強い。
会計税務の専門家×ビジネスコンサルタントが融合した新しいコンサルティングサービスを提供。
海外進出についての案件にも強いネットワークを持っているため、海外展開を考えている会社におすすめです。

2005年設立
総合型

レコフ

多くの上場企業とのコネクションを持っています。
会社の規模関係なくどのサイズの会社でも対応可能。
欧米企業やベトナムを中心とした東南アジア諸国とのクロスボーダーに強いです。

1987年設立
資本金2億1,000万円
総合型
アドバイザリー型

企業統廃合の背景

M&Aに関わる企業が年々増えているのには、これからくる日本の不況を背景にしているところがあります。

  • 経営者不足
  • 運転資金不足
  • 若手人材の枯渇
  • 新規顧客の獲得が困難

など、様々な理由により企業の撤退・買収が叫ばれているのです。

こうした背景を元にM&A事業・企業マッチング事業の需要が高まるということで、この分野に乗り出す企業が増えてきました。

投稿者プロフィール

レイニー
レイニー
美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。

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