教えて!偉い人!【女子大生の社長訪問日記】
現代はデジタルの時代。
小学生でも習い事の人気ランキングにプログラミングが入るくらいエンジニアは今注目されています。
デジタルにおいて遅れている会社は淘汰されると言われているほど、今の日本に最も必要とされている職種の一つです。
そんなエンジニアを育てるための会社を設立した社長さんがいらっしゃいます。
このシリーズでは現役就活生の私が現役社長の方々を訪問し、インタビュー形式で社長さんの人生やキャリアの選択方法について語っていただきました。
働き方改革と緊急事態宣言で変わったことはなんですか?
今後の就活生はどこを見て会社を選んだらいいの?
今世紀最大の就活氷河期を生き抜いた私が聞きたかったことをズバズバ聞いてきました。
就活生の皆様、ぜひ参考にしてみてください。
編集担当:たまご
インタビュー日時:2021年4月
大事なのは「将来性」と「おもしろさ」! 日本に出資者はいくらでもいる
今回インタビューしたのはGrowfit株式会社(グロウフィット)の阿達俊和さん。
エンジニアのための会社を作りたいという思いから起業を決断しました。
大学生で起業を考えている人、いつか起業したいなと夢見ている人へ向けて熱いメッセージもいただいてきました。
趣味のサーフィンを仕事前にしたいという理由で海の近くで働きたいという社員もいます
たまご:略歴を教えてください。
阿達さん:2003年4月~キャロスシステム株式会社入社銀行系業務システム・C向けWebサービスの構築にプログラマーとして携わりました。
阿達さん:その後 2005年4月~はフリーランスエンジニアとして主にC向けWebサービスを主戦場にシステムエンジニアとして活躍、決済サービスや情報系のポータルサービス、公営競技のWeb投票システムの構築などに携わりました。
阿達さん:2014年4月~株式会社ケイドリームス入社。開発部部長としてシステムの運用・構築・新規開発などを一手に担いました。
阿達さん:2017年7月~再びフリーランスとしてC向けWebサービスの開発・運用に従事しました。そして2018年7月〜Webシステムの開発事業を中心とした株式会社Growfit設立いたしました。
たまご:ありがとうございます。それではまずは、会社のことについてご質問させてください。御社の職種と事業展開は何ですか?
阿達さん:職種はシステム・エンジニアリングで、事業展開は受託事業・SES事業・EC事業です。
たまご:御社のアピールポイントを教えてください。
阿達さん:会社名のGrowfitはGrowth+Benefitを組み合わせた造語です。 これはお客様と働く全員が成長して利益を出していけるようになる会社にしようという思いからつけた名前です。
阿達さん: 代表含め社員はほぼエンジニアというのもあり、エンジニアのことを第一に考えていますのでエンジニアとしてのスキル向上、エンジニアになりたいなどの思いは実現出来ると思います。
たまご:エンジニアのための会社。目的がはっきりしていてわかりやすいです。コロナの影響で働き方はどう変わりましたか?
阿達さん:クライアントワークの場合は、お客様の状況に合わせますが、基本的にはリモートワークです。これはコロナ禍になる前からです。
阿達さん:ただ、完全リモートワークだとコミュニケーションが希薄になりやすい。困ったときに解決までに時間がかかる。開発の方向が間違ってる場合などに気づきにくい。などがあるので、ルールを2つ設けてます。
1)週1は各チームごとにオフィスに集まる日を作る。
2)それ以外の日でも出社したい場合は出社してよい。
阿達さん:私だけはオフィスと自宅が近いので毎日来ています。元々、弊社は個々のエンジニアの価値観になるべく寄り添えるようにしたいと考えています。その中で働く場所が重要な方もいると思っています。
阿達さん:すでに地元で働きたい、趣味のサーフィンを仕事前にしたいから海の近くで働きたいなどの社員がいるので、その価値観はそのまま大事にしてもらいたいな。と。 事実、地元の青森で働いている方などもいます。
たまご:仕事前にサーフィンをしたいは面白いですね。時代の流れに沿って、今後会社をどのようにしていきたいですか?事業展開の方向性を教えてください。
阿達さん:事業展開としては、受託開発・SESなどのクライアントワークが主事業ですが、最近では別の事業にもトライしています。 ECサイト構築・運用をメインとしてEC事業の立ち上げを行っています。
阿達さん: 他にはフリーランスなどのエンジニアの仕事探しやエンジニアになりたい人の教育など、エンジニアに寄り添ったサービス展開はしていきたいと考えています。
阿達さん:Growfitは、エンジニアのための会社にしたいと考えています。 私も含め社員がほぼエンジニアで構成されているので、エンジニアが開発業務だけじゃなく、様々な視点で物事を考えられるエンジニアを生み出せる会社にしたいと思っています。
阿達さん:先のEC事業についても、ただ受託するのではなく、その先のサービス化に向けてエンジニア自身が自分で考えてプロダクト化できるような体制を作り出そうとしています。
昔からゲームが好きでゲームに特化した学校に行きたかった
たまご:御社に入社したらどのような能力が身に付きますか?
阿達さん:プログラミング能力・フルスタックエンジニアについて仕事するので、フルスタックエンジニアを目指すのであれば総合的な知見が付きやすいと思います。
たまご:どんな人が御社の社風にマッチしますか?
阿達さん:楽しく仕事をしたいので、何事もポジティブに考えられる人がいいです。
たまご:ご本人の就活エピソードを教えてください。
阿達さん:私は就職氷河期で就職は大変な時期でしたが、当時のアルバイト先のファストフード店にいた先輩が務めていたSlerに紹介いただき就職できました。
たまご:ありがとうございます。では次に阿達さんの人生についてお伺いさせていただきます。学生時代は何を勉強していましたか?学生の頃からプログラミングの勉強をしていたのでしょうか。
阿達さん:専門学校の情報処理科で勉強していました。昔からゲームが好きで本当はゲームに特化した学校に通いたかったのですが、ゲーム業界は狭き門だったしそれだけに特化するよりはほかでも潰しがきくように、少し視野を広げた情報処理の学校に通いました。
阿達さん:でも実際は学校よりもアルバイトに精をだしていましたが。笑
実家が火事になって借金を返さなければならなくなった
たまご:会社が変わったタイミングのきっかけを教えてください。
阿達さん:最初に入った会社はバイト先の先輩の紹介で入りました。その時実家が火事になってしまって借金を返さなければならなくなったんです。
たまご:え!火事ですか?大変ですね。
阿達さん:そう、火事です。だから当時の月収は新卒で低い水準で、それでは借金が返せないと思ったので入社2年目にしてフリーランスになる決断をしました。
たまご:フリーランスになると決断するのは怖くなかったですか?
阿達さん:怖かったですよ。文字通り最初は仕事中泣いていました。当時とても若いフリーランスだったので仕事の依頼主からすると若いころからいろいろ勉強しているすごい人として見られていて、期待値も高かったです。
阿達さん:だからその期待に応えるために土日は必死に勉強する毎日でした。フリーになってやっと落ち着いたのは3年目くらいだったと思います。
たまご:次に入った会社はどのようなきっかけがあったのですか?
阿達さん:次に入った会社はフリーランス時代のお客様の会社でした。会社を立ち上げたいけれど、雇用するのは怖いという状況だったので、移籍することを決めました。
50代・60代になったとき、若い人には勝てない
たまご:会社に所属しているときと、フリーランスのとき、両方のメリット・デメリットを教えてください。
阿達さん:会社所属のメリットはやはり給料が安定しているところです。何かあったら会社が守ってくれるという安心があります。フリーランスだと自分で自分を守らなければなりませんから。
阿達さん:フリーランスのメリットは自分の能力次第で給料がいくらでも上がるところだと思います。
たまご:起業したいという思いは、昔からありましたか?自分の会社を持ちたいと思ったきっかけを教えてください。
阿達さん:最初にフリーランスになってから4、5年目くらいから起業したいという思いはありました。私自身堅苦しいのが好きではないので。みんなが好きな時間・好きな場所で働けたらいいなと思っていました。
阿達さん:あとは、両親が自営業で居酒屋をしていたので、両親の背中を見て昔から憧れていたというのもあります。
阿達さん:私自身50代・60代になったときに若い人と勝負ができるバイタリティを持ち続けられるか心配でした。エンジニアの業界というのは毎日進化していますから、ずっと勉強し続けなければなりません。
阿達さん:それから成長の余地があったり、単価が安かったりなどの理由から若手の方が人気な場合もあります。そんな時に20代や30代に勝てるのか。
阿達さん:そう考えると会社を作って次世代のエンジニアを育てる方にシフトした方がいいのではないかと思い、起業することを決めました。
たまご:現在は新卒採用を行っていないとのことでしたが、将来的には新卒採用を行う計画はありますか?また、入社時点でどれくらいの知識が必要とされますか?
阿達さん:今も第二新卒の採用は行っているのですが、将来的には新卒採用を行いたいなとは考えています。タイミングとしては今指導しているエンジニアの方々が独り立ちして、後輩に教えられるくらいに成長したくらいですかね。
阿達さん:私自身も最初はプログラミングの知識がほとんどない状態で仕事を始めているので、未経験であってもインプットとアウトプットを両方同時にできる環境は整っているので問題ないと思います。
阿達さん:あとは仕事は知らないと見ただけでアレルギー反応を起こす人もいるので、少し落ち着いて学んでくれれば。
日本には余ってるお金はたくさんある
たまご:学生時代と社会人になってからの社会の見え方に関するギャップを教えてください。
阿達さん:難しい質問ですね。学生のうちって一部の方を除きどうしても狭い世界で生きている人が多いと思います。大学とバイト先くらいしか世界を知らないから。社会人になると視野が広がるのは確実です。
阿達さん:どんな仕事でもお客さんっていると思うんですけど、お客さんの求めていることを聞いていると理不尽なこともたくさんあります。
阿達さん:そういったことを経験するうちになにか見えてくるものがあるんじゃないかな。質問の意図とあっていますか?
たまご:あってます!学生から見ると、大学までは敷かれたレールに沿って生きてきて、1年間就活してどこかに内定をもらう。それが当たり前でそれが求められていると感じてしまいます。
たまご:でもきっと社会に出ると選択肢はもっと他にもあるような気がして。
阿達さん:もちろん!学校や新卒入社がすべてではないですよ。私の知り合いなんかは就活せずにバックパッカーになって世界各国を回って、海外で起業した人もいますし。
たまご:すごい行動力ですね。今は就職が厳しいこともあり、学生時代から起業する人も良くいます。将来起業したいと思っている学生たちに向けて何かメッセージをお願いします。
阿達さん:確かに、私は会社員としてビジネスの場を経験してから起業をしましたが、別に社会経験がなくても起業してもいいと思います。
阿達さん:ビジネス経験あるに越したことはないんだろうけど、営業の作法だったり、メールの送り方だったりは、いまや検索すれば全部出てきますから。
阿達さん:学生時代から起業したいと思えるなんて素晴らしい!!バイタリティがすごいと思う。どんどんチャレンジしてください。日本には余ってるお金はたくさんあるといわれているから。
たまご:日本に余ってるお金あるんですか?
阿達さん:ありますよ!「将来性」と「面白さ」にさえ自信があれば、出資してくれる投資家はいまだに日本にたくさんいます。何かやりたいことがあったら私に相談してくれてもいいし。だから頑張って!!
たまご:すごく素敵なメッセージありがとうございます。
阿達さん:4、5年前にパートナー企業探しにベトナムに行ったんです。人の数と子供の人数の多さもあってか、街にすごく活気があって驚きました。そのときに日本にももっと元気が欲しいって思いました。
阿達さん:皆さんのような日本で新たに出てくる企業が日本を元気にしてくれることを期待しています。
気遣いができる人は仕事ができる人
たまご:では、将来エンジニアになりたい人へ、エンジニアの勉強をするうえでおすすめの本はありますか?
阿達さん:あまり本で勉強したことはなくて、強いて言うならオライリーの技術書が一番おすすめですけど。でも私の一番の先生はGoogleです!ネットで検索すれば今は何でも出るから、Googleが一番いいかな。
たまご:それでは最後に、いくつかの会社やフリーランスなどを経験した阿達さんが考える、信用していい人の見極め方はなんですか?
阿達さん:面白い質問ですね。関係性にもよるけど、甘いことだけ言ってくる人はダメですね。どんなビジネスもメリット・デメリットってあると思います。そのデメリットも隠さず提示してくれる人を信用すべきだと思います。
阿達さん:あとは、自分がその人自身を好きになれるかどうか。その相手のことが好きだったらもしその選択をして失敗したとしてもしょうがないかと納得できるから。
たまご:だまされたこととかありますか?
阿達さん:恵まれたことに私は騙されたことはありません。気遣いができる人というのは仕事もできるし、信用していい人だと思いますよ。
たまご:ありがとうございます。大変勉強になります。あとこれはおまけの質問なんですけれども、社長さんと結婚したい人って多いと思うんです。好きなタイプの女性を教えてもらってもいいですか?
阿達さん:好きなタイプは、昔は釈由美子で、今は今田美桜。
たまご:タイプ大幅に変わりすぎじゃないですか?
阿達さん:そうですよね。将来こうなりたい男性像とか聞かなくて大丈夫ですか?
たまご:では、ぜひ教えてください。憧れの男性は誰ですか?
阿達さん:私のあこがれは昔からずっと玉木宏です。
たまご:かっこいいですよね!私も好きです。
Growfit 株式会社 会社概要
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編集後記
現在の日本はコロナの影響でオリンピックが通常通り開催されなかったり、多くのお店が廃業に追い込まれたりと、私には今の日本はとても貧乏なように見えていました。
だから阿達さんの「日本には余っているお金がたくさんある」という言葉がとても印象に残りました。
今の学生の中には学生時代から思いきって起業しようという方々がたくさんいると思います。
社会を知らないまま社長になるのは無謀だ、などと批判されることはあるかもしれません。
しかしこのアイディアは面白い!と思ったのなら怖がらずにどんどん挑戦していって欲しいです。
今の元気のない日本を少しでも変えられる原動力になるかもしれないと感じました。
投稿者プロフィール
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美容が好きな20代。貯金は美容にかけていることが多いです。
インコのザシアンと一緒に暮らしています。
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